おつかれさまです!
4/15の記事で、忘却バッテリーという漫画について語りつくせなかったので、今回忘却バッテリー3巻の内容について語っていきます。忘却バッテリーという漫画の簡単なあらすじは、中学野球界の天才4人が、高校では野球から遠ざかろうとして無名の高校に進学するも、そこでみんな出会ってしまい、また野球を続けていくというお話です。
登場人物の1人に藤堂葵という遊撃手(ショート)の選手がいるのですが、3巻ではその選手の過去が明かされます。
~回想シーン~
藤堂葵、中学2年。所属していたのは上下関係なく仲がいいチームで、先輩からも頼りにされていた藤堂。口癖は、「天才藤堂葵様が、チームを勝利に導きます」
少し調子に乗っている姿が描かれながらも、周りに期待されている藤堂。
そして回想シーンは、3年生の先輩にとって最後の夏の大会と進んでいきます。6回裏2死1・3塁、藤堂は簡単なゴロを落ち着いて捕球するが、その後に暴投。3巻の描写によると、このエラーにより流れが壊れて、藤堂のチームが敗北…。
藤堂「すみませんでした 俺のせいで負けました」
3年生「お前のせいじゃねぇよ」「誰も悪くないって」「全力でやったろ、3年間たのしかったよ」
藤堂はこれ以降、ショートの守備位置から、ファースト(一塁)送球ができなくなるという、イップスになってしまう…
藤堂「謝って後悔した。優しい人たちだったから、謝ったら許してくれるに決まっていた。負けた責任から逃げたくて、好きな人たちに恨まれたくなくて 自分のために謝罪したのだ」
(3巻40ページより)
いやー、謝るでしょ、これは。確かに藤堂1人のせいじゃないとは思うけども、先輩方にとっては、あのエラーが無ければ…と思わせるようなプレーだったに違いはないんですよね。もし自分が3年生の立場だったら、怒らないけど謝罪の言葉は欲しいよ、正直なところ。それに後輩から謝罪されて、「お前のせいじゃねぇよ」って言いたいし。
そしてもし自分が藤堂の立場だったら、絶対に謝りますわ。2年生だし。後輩だし。どんだけ普段フランクに接してくれてようがそこは変わらないので、謝らないとむしろ関係が壊れる気がします。というか謝るまでほかのこと喋れないよ…
回想シーン終了
今の(高校の)仲間が見ている中、ショートの守備位置から、ファースト送球を実際にやってみせる場面へ。やはりボールが逸れる藤堂。それを見て、仲間の1人が言うのです。
「努力が足りないんじゃないのか」と
きっつ~!
でも藤堂は何も反論しません。一言「そうだな」と言うのです…。
もうこの場面が、藤堂のすべてを物語っています。どうやったらこんな魅力的なキャラクターが描けるんや…
その後は藤堂イップス改善作戦が今の仲間により展開されていきます。ぜひ読んでみてください。
ちなみに、仲間の1人に山田太郎という登場人物がいるんですが、藤堂の送球を受ける山田太郎くんにもグッと来た。山田太郎みたいな人に私はなりたい。
以上、忘却バッテリーから考える①でした!
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