皆さま、おつかれさまです。
突然ですが、このブログに来てくれた皆さんは、普段どんな立場の方でしょうか。今回は子どもを持つ親御さんや、部下を持つ先輩、上司の方に役に立つ本の紹介記事になっております。
子どもや部下に、「もっと勉強のやる気を出してほしい」「もっとこう動いて欲しい」って思うことありますよね。そんなやる気を引き出すためのヒントを教えてくれるのが
「いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング」飯山晄朗
【概要】
著者:飯山晄朗(いいやま じろう)
発行所:株式会社 秀和システム
出版年月日:2015/06/03
ページ数:239p
です!この本の著者である飯山晄朗さんは、商工団体の経営指導員として中小企業の経営、財務、労務相談を5,000件以上こなすなど活躍されている方で、高校野球部を始めとする運動部のメンタルコーチも務めています。飯山晄朗さんのメンタル強化で普通の公立高校野球部が26年ぶりに優勝したりしていますし、県立高校水球部を20年ぶりの全国表彰台に導くなど、その指導には定評がある方なのです。
そんな飯山晄朗さんが運動部やビジネスの現場で実践しているメンタルトレーニングの方法をまとめたのがこの本です。
この本には、やる気がない子や自信のない子を動かす「言い方」が、5つの章に分かられて紹介されています。
今回はその中から特にやる気を引き出すのに重要だ!と感じた1章、2章の中で書かれている言い方から、場面ごとに使える言い方を私的にまとめて紹介していきます。
1.目標に向かうためには「どんな自分になっていたらいいか」、をイメージさせよう
例えば野球部のミーティングで。「試合で勝つために」というテーマで話すと、方法については意見が出てきます。バッティングの強化が必要だ、いや守備の強化も必要だ、など…
「 確かにどれも大事なことだけど、 そもそもみんなは、どんな勝ち方ができるよう になりたいの?」
飯山晄朗. いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング (Kindle の位置No.344-345). 秀和システム. Kindle 版.
「方法」ではなく「状態」をイメージさせる。
勉強についてこの考えを適用すれば、「定期テストで1位を取った自分をイメージしてみよう」「周りからどんな勉強したの、と聞かれたらどう答えるかな」
→じゃあその勉強をやってみよう、となります。
2.励ますのではなく、信じる言葉をかける
この本の第2章では「自信のない子を勇気づける8つの言い方」について書いてあります。部活動で新しくキャプテンを任せた子にプレッシャーを与えず成長させるために、あるいは仕事で部下に大事な役割を任せたとき…「信じている」という言葉を伝えてみましょう。
「お前なら、 この仕事をこなすことができる」 上司のその 一言 が、 部下を勇気づけるのです。
飯山晄朗. いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング (Kindle の位置No.739-740). 秀和システム. Kindle 版.
3.責めた言い方をしない
部活動の指導者が言いがちな言葉として「何度言ったらわかるんだ」「人のせいにするな」という言い方があると思います。でもこれって言われた方は黙るしかないですよね。自己防衛本能的に。
失敗について反省が必要な場面では相手を責めるような言い方ではなく、言い分をいったん受け止めて、今後のことを考えていく方向に向かわせましょう。
「じゃあ、次に同じ状況になったとして、君はどうすれば良いかな? なにができそうだ?」
飯山晄朗. いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング (Kindle の位置No.674). 秀和システム. Kindle 版.
…どうですか、この言い方。今後や次につながる行動を考える方向にいきますよね。
今回は3つの場面について取り上げさせていただきましたが、この本にはこれ以外にも
第3章で「不満ばかりを口にする子に使命感を与える言い方」
第4章で「なかなか行動を起こさない子を動かす言い方」
第5章で「ピンチに弱い子のメンタルを強くする言い方」
が書かれています。どれも相手の行動が変わるような言い方が学べますので、ぜひ購入して読んでみてください。
以上、今回はの著書、「いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング」を紹介させていただきました。